「ハッ」


気がついたら自分の部屋だった。


「ひろ?」


夢だったの?


「はーい。ちゃんといますよー。」


意地悪そうに笑うひろ。


夢じゃない。


「それより大丈夫か?
また倒れたして。」


あ…私また倒れちゃったんだ。



「ごめんね…もしかして
運んでくれたの?」


「あー。うん。おまえ頭
すごい熱かったし
お姫様抱っこしてやった」


カー…



ますます熱を持つ私の顔。


「あとさ、そんなに熱あるのに
氷枕しなきゃだめだよ。」


あ…そういえば氷枕がある。