次の日の夜。


私はすっかり熱も下がり復活していた。


この夜は恋話。


「あやってさー。ひろとラブラブなの?」


友達が枕を抱きながら私に振ってきた。

「えっ…わかんない…」


うん。わかんない。


「でも、あやが倒れた時さー佐藤くん、みんなの前であやのこと抱き締めてたよねー。」


「あー。やってた。」


「!?」


忘れてた…あの日は熱がしんどくてしんどくて


抱き締められたことも忘れてた…


「いいなー。佐藤くん。」


「かっこいいよねー。」


「でもさぁ。あやと佐藤くん。つりあってないよねー。一緒に歩いてると兄弟。」


確かに…


30センチ以上差あるし
つりあってはないよね。
ひろはこんな、私なんかといて幸せなのかな