奥の部屋に入るとあやは、気持ち良さそうに眠っていた。


まだ熱があるのだろうか。


顔が火照っている。


そっと自分の手をあやの額に当てる。


まだ熱がある。


無邪気な子供のような寝顔。

ずっと見ていたい気持ちになった。


「あや…」


俺はあやの顔に手を当てた。