「え?」


「修学旅行…行きたいょぉー…ぅぇー~…」


布団を被って泣き出すあや。


そっか。


そうだよな。


高2のメインイベントだもんな。


「なくな。あや。」


泣いてるあやの目を手で塞ぐ。


「今日は俺が1日泊まるから熱俺が頑張って下げるよ」


「ほんと?…」


泣きながら上目遣いでこっちを見るあやがたまらなく可愛くて目をそらしてしまった。


「ああ。その代わり熱下がったらお願いしていい?」

俺は1つの意地悪なお願いを思い付いた。


「いいよ。」


泣きながらの無邪気な笑顔。


しかしあやよ。


そんな顔できるのは今だけだぞ