屋上に行くと校庭で見るより花火は


ずっと。ずっと


綺麗だった。


ヒャッ

冷たい物が顔筋に当たった。


「オレンジジュース。」


裕太がオレンジジュースをあたしに当ててきた


「ありがとう。」


「なんだよ。ありがとうなんて、えりらしくないな。」


なによ。それ。



「どういう意味よ?」

「ごめん。ごめん。」


どきん。


冗談っぽく笑う裕太も
どんな裕太も好き。


返事…


いつしてくれるのかな?



「えり…」