夕暮れの秋の校庭を眺めながら帰る私とひろ


「秋だねぇ~」


私はひろの高い身長を見上げながら言う。


「だな。」


「文化祭楽しみだね」


「俺のが楽しみ。」


「どうして?」


「衣装かわいいじゃん。」


ひろの発言に私は吹き出した。


「アハハハハハハっ
ひろにそんな趣味があったなんて~
明日みんなになんて言おうかな。」


グーで思いっきり頭を叩くひろ。


「あたっ☆」


「あるわけねーだろ。そんな趣味。あやの制服姿早く見たいなー。」


んなっ…


「似合わないよ…私なんか」


「似合うよ。かわいーもん。」


ひろに誉められ顔が途端に熱くなる。