「おはよ。朝から賑やかだな。」


裕太くんが朝練から帰ってきた。

「あー。裕太。おはよ。」


顔を赤くしながら挨拶するえり。


「あーちゃん、熱下がった?」


「うん。バッチリ。」


裕太に笑いかける私。


「細田、おはよ。」


頭が重たい…


振り返るとひろが、自分の腕を私に乗せている


「佐藤くんおはよ。」


えりも笑って挨拶をした。


「うわぁぁぁ!」


キスを意識していた私は
勢いよく離れた。
そしてつい、椅子を
ひっくり返してしまった。



がターン!!!


「いったぁ~…」


「ちょっ…あや大丈夫?」


ひっくり返った私に手を差しのべるえり。


「な…んだよ…相変わらずどじなやつだな…」


あれ?ひろも動揺してる?

「あれー?どしたの?ひろ顔赤いよ?あーちゃんともしかして何かあった?」


ニヤニヤしながらひろをわざとらしくからかう裕太くん。


「裕太…うるせえ…もうすぐ先生来るからあっち行け」


ひろは赤くなりながら裕太くんを追い返した