ザーッ


「あっ、雨。」


「傘持ってきてねぇのに。」


「私も。」


あやは立ち上がり教科書を
鞄につめている。


「あや!走るぞ!」


ぐいっ


「え!」


俺は強引にあやの小さな手を握った。