秋のプールはすごく冷たくて
夏に入るのとは大違いだった。


「なにやってんの?」


低い声がプールサイドに響く。

「佐藤くん…」


ひろはワナワナ震えている。


「違うの。この子が私たちに水かけてきたから。」


プールから出る私。


「だれがこいつ落とした?」


女子の集団を睨むひろ。


すると私をプールに落とした人がおずおずと出てきた。


「私です…でも…」


バシャーーン


ひろは最後まで聞くことはなく
その人をプールに落とした。


「次こいつになんかしたらぶっとばすぞ!!!」


自分の着ている部活のジャージを私に着せてくれるひろ。