涙目になりながら振り返った。
そこには裕太くん。隣にはひろもいた。


「血でてる。」


涙をこらえながら立ち上がる。


「このくらい平気。」

しかし足をくじいたみたいでまた座り込んでしまった。

「………っ」


「保健室行くぞ。」

ひろが強引に私をおんぶして保健室まで連れていってくれた。


あの後、何があった?って聞かれたけど言わなかった。


その日からひろのファンからのいじめが始まった。