力を緩めたすきに逃げ出した。


ひろは人気者だから私が女の子たちに睨まれるんだよ。


それくらいわかってよ。


私とひろとのやり取りを怖い目付きでにらむ女子の集団がいた。


次の日。一人で登校してしまった。
だって、だって~。


「冴島さん?」


「はい?」


学校に着き昇降口で上履きを探していたら
一人のケバい女に声をかけられた。


「ちょっと…話いい?」



この人はひろのファンで恐ろしい噂が絶えない女だった。


体育館裏に呼び出された。