「どしたの?あや。」


寂しそうに笑うえり。



「お願い…そんな顔しないで。なにかあったんでしょ?無理して笑わないで。頼りないかもしれないけど私に相談してよ。」


えりの肩を掴んで弱々しい声で言う。


なんか…親友のくせに情けない。


「頼りなくないよ?あや。あやに迷惑かけたくなくて黙ってたけど言うね」


静かに口を開く彼女。


「裕太、もうあやのことなんとも思ってないって。」


「え…」


えり、なんでこんなこと言うんだろ?


「あや…実はあたし…裕太が好きなの…」


「ええっ」


裕太くん…私のこともうなんとも思ってないの?


それに…えりが裕太くんのこと好きなんて知らなかったよ。私が好きって知って辛かっただろうなぁ…きっと私のこと少しは憎んだよね。



「えり…ごめん…」


気づかないうちにそんなことを言っていた