「ドキドキさせんな。どうしたんだよ?」


顔を赤くしながら俺はあやの方を向いた。


「えっ…」


なんか戸惑ってる?


どしたんだ?


「あの…誕生日おめでと…」


えっ知ってたのか?


「知ってたの?」


「うん。ケーキ作ってきた。」

「まじ?」


喜びを大にしてしまう。


小さな掌の上には可愛いプレゼント箱。


彼女からそっとそれを受けとる。