「ごめんな。俺、あやが可愛すぎてちゃんと見れなかった。だから冷たい態度とっちゃって…」


あやは大人しくなる。


どしたんだ?こいつ。


あ…真っ赤…


「かわいい?」


「うん。今日すっげーかわいいよ。ちゃんと俺があげたリボンつけてきてるし。」


あやは泣きながら微笑む。


「着付けに1時間もかかったの。
ひろ、会いたかった」


素直にそう言うあやは、ほんとに可愛かった


「俺もあやに会いたかった。じゃあ、花火みよっか。」


あーあ。


もっといじわるしたかったのに
今日は優しくなっちゃう。



「うん!」


あやは精一杯の笑顔を見せて立ち上がった。