ドーン


花火が大きな音をたてて鳴る。


あやと一緒に見たかったな。


あいつ。もしかして川原の方にいるんじゃ…


川原は屋台をやってるところよりは空いていた


俺は階段を下りあやを探した。


いた…


そこには小さく丸まって座るあや。
まるで小動物のようだ。


「見つけた。」


そう声をかけるとあやは
勢いよく逃げていった。


「あ!待てよ!」