「おい!大丈夫か?」


「ちょっと目回っただけ。」


そう言って笑う私。


「そういえばおまえ熱があるんだよな。」


ひろの冷たい手が私のおでこに触れる


「あつい…そんなに熱あって歩けるか?」


こないだの私だったら顔を赤くしながら
無理って言ってたんだろうな。
でも、今は甘えちゃっていいんだよね。


「無理そう。ひろおんぶー」


語尾にハートをつけて無理矢理よじのぼる私。


「勝手に乗るなよ。おまえかわいすぎる。」


ひろは耳まで真っ赤だ。


「ねえ、ひろ。