ひろが自分で持ってきたレジャーシートを
砂の上に敷いた。


「あや、寝てれば?熱あるんだし」


ひろはそう言って私を
レジャーシートの上に置いた。


「うん。」


なんだかどきどきしてきた。


そういえば裕太くん、さっきからずっと黙ってる。なにかあったのかな。ほんとに。


「あや、あたし。応援するから。」


えりは横になる私に力強く言った。


「ありがと。頑張るね」

自信がない言い方。


でも、もう自分の気持ちに嘘はつけない。


私頑張る。