ひろは熱がある私をみんなのところに運んでくれた。


「あっ、あや。」


「えり。ごめんね。さっき。おんぶしてもらっちゃって。」


「いいよ…大丈夫?」


「うん!」


私はその時気づいた。
えりの切ない表情に。


「えり。なにかあった?」


「ううん。なんでもないよ。」


強がって笑顔を見せるえり。


でもいつもと違うえりに気づいた。


裕太くんとなにかあったのかな。


「あのさ、7時までここにいていい?
あやが話あるんだって。」


ひろがえりにそう言うとえりは
にた~って私の方を見る


「ぜーんぜん。むしろ歓迎!」


ひろにピースを見せるえり。


「なんで歓迎!?」