「ん…」


気がついたら白いベッドに寝ていた。


おでこには冷えピタ。


「大丈夫か?」

ひろが私に顔を近づける。

「ひ…ひろっ!?」


勢いよく起き上がったので
頭に激痛が走った。


「ばかっ起き上がるな。おまえ、熱中症で倒れたんだよ。」

熱中症?


「うそっ…」


「細田がおぶってたから俺が横取りした。」


横取りって…


「なんで?」


「あや助けるのは俺の役目だから。」


ますます赤くなる私の顔。

スルーしよ。


「ひろ。ごめんね?迷惑かけて。遊ぼー。」


私が立ち上がろうとしたらひろに肩を押さえられた


「だめだよ。おまえ38.2℃も熱があるんだぞ。」


うそ…そんなに…