「…でも1つ引っ掛かる…」


トライアンスの言葉にみんなが耳を傾ける


「ウィックはトゥルーの姿をしている…

でもトゥルーはなぜウィックと呼ばれていたんだ?


なぜトゥルーじゃないんだ?」


「そう、そこなのよ


私が考えるに…
ウィックは、最初っからトゥルーの体を乗っ取っていたのよ


そして自分はウィックであるといい、魔力の石を奪う機会を探っていた……」


「ほぉ…」


おじいちゃんみたいな相づちをうつジャス


「すごいよ!さすがファスネート!」


元気を取り戻したセンシア


「謎が1つ解けたところで…
といってもまだ推測だけど


お父さんにこのことを報告してからどこかへ出かけましょうか

訓練はその後でもいいでしょう?」


「おぅ、そうだな」


「お出かけ~!」


「ふふふっ」


ジャスは何も言わずにニコニコしていた


「それじゃ、行きますか」


トライアンスの声を合図に私達は部屋をでた