でもその前に…
私達は1つ、重要なことを忘れてた
そう─────
ピースタウンが壊滅的な状態だったのだ
「…どうしよ…」
「大丈夫よセンシア。
私がどうにかするわ」
そう言って私は4人の前へ歩み出た
「みんなちょっと下がってて…」
1つ注意をし魔力を集中させる
ブワッと風が巻き起こり、髪の毛が風に吹かれ踊り出す
「パーフェクトリカバー!」
魔法を唱えたとたん
ボロボロに崩れていたコンクリートの塊がゆっくりと動き出す
それにつられるように瓦礫と化した屋根の瓦や壁が元通りに戻っていく
数分後にはもとのピースタウンだった
「これでよしっと」
「おいリリー、今の、相当な魔力使ったんじゃないのか?」
えぇ、そうね…
ジャスの声にそう答える前に
私はまた意識を手放した