『菜々子? この後暇か?』 お昼の時間。 学食で友達とご飯を食べてた時、突然そんな電話がかかって来た。 『5時以降なら暇だけど…』 「伊藤!今日の講義一緒だよな? 講堂まで一緒に行こうぜ!」 『待って今電話…… ごめん、太一、なんだった?』 何かとつきまとって来る山本太郎(すごい名前)にでかい声で話しかけられ、太一の声が聞こえなかった。 『……5時にそっち迎えに行くから待ってろ。』