「あー、幸せ。」 「私も。」 太一の匂いは、青くて、でも甘くて少しだけ切ない制服の香り。 示し合わせたように目線を合わせた私はやっぱり太一の瞳に吸い込まれる。 こぼれた涙にキスして拭った太一は、赤くなる私にそのままキスをした。 初めてのキスは優しすぎて切なくなるくらい甘くて、ちょっぴりしょっぱいキスだった。