「私が他の人とキスしても、いい?」


あぁもう、泣きそう…


声が震えるのを無視しながらも、太一からは目を離さない。


「…っ、んなのどーでもいい、うざい。」


そう言った太一は私の隣を通って家に入ろうとする。


「あっそう。

どうでもいいんだ。

…こんなんなるなら、付き合わなきゃよかった。

私は付き合ってから、あんたの嫌なとこしか見てない。


私はあんたのなにみて好きになったんだろうね。」