高瀬先輩が言うと、平治先輩は笑った。


「心配だからね。」


そういう目線の先にいた2人を見てきっと先輩たちは察したんだ。


「聞きたいことがあれば聞くべきだと思うけど。


…悩んでてもどうしようもない事だってある。」


黒髪の綺麗な涼先輩が私にそう言った。


「涼が自分から他人に口を開くとか珍しいな。」