また怒られる前にさっさと朝食と後片付けを済ませ、自室で宿題を片付ける。
大嫌いな数学と格闘し、疲れはてた脳ミソに、おばあちゃんの声が響いた。

『遥香!宿題やったのなら、下に降りて来て、トウモロコシ剥きを手伝いなさい!』

「はーい。」

嫌々返事を返す。
返さないと、何回でも言ってくるから。

でも、トウモロコシ剥きは嫌いではない。
この暑さの中、縁側で黙々と作業を続けるのが面倒なのだ。
ま、夏の風物詩って事でいいか。
ボランティアだ。