小野くんにつれられ、体育館まで来た。


最初に目に入ったのは、汗をかきながらも真剣な眼差しでドリブルしながらゴールをきめた、多分3年であろう先輩だった。



…かっこいい…。


「小野、遅かったな」

ゴールをきめた先輩は小野くんのもとに近づく。

「すみません、ちょっと用があって。」

小野くんは少しやんちゃな笑みをした。




先輩は視線を私に変える。



「あー、マネージャー希望?」


先輩は私をみるなり、爽やかな笑顔で聞いた。



え、かっこいい。



そのとき、バスケというものに興味をもってしまったのだ。