少しの沈黙。


「迷惑だよね、ごめん」


彼は戸惑う私に謝った。


「あ、えっと、ありがとう。私、好きとか言われたこと…なくて…、ちょっと驚いたってゆーか」


明らかにテンパる私をみて、彼は笑顔を見せた。


「もし良かったら、メアドとか交換できたりする?」

「あ、うん!」


私は小野くんとメアド交換した。

「あ、俺部活なんだ。いくね」

小野くんは携帯をしまうとにこりと笑った。

「あ、そっか、がんばってね!」

「ありがとー! あ、もしかして、部活入ってない?」

「うん」

「もしよかったら、バスケのマネやってくれない?」

小野くんは目をかがやせていた。


……断れない。