放課後のせいか、廊下は誰もいない。
そこに1人、スラっとした男の子がたっていた。
顔立ちも整ってて、かっこ良くて、背も高い。
…見惚れてしまうくらい。
「あ…」
近づいていくと、私に気づいたようだった。
「…篠原愛佳さん…ですよね」
「あ…はい」
男子は苦手で、なんとなく緊張してしまう。
「おれ、わかる?」
小野龍くんは、優しい声で問いてくる。
「…ごめんね、わからない…」
彼は少ししゅんとした顔をした。
「そっか」
彼は少し黙って、顔をあげると真剣な目をした。
「俺、隣のクラスでバスケ部の小野龍っていいます。こんなこと…迷惑かなとか思うけど。」
「ん?」
「もう、単刀直入にいうね。篠原さんに、一目惚れ…したってゆうか。好きなんだよね」
驚いた。
私は固まってしまった。
え、私が好き?
いや、え?