席に着くと今度はヤスがあたしのとこに来た。

「…何？」

あたしがそう言うと、申し訳なさそうな顔したヤスが口を開いた。

「いや、昨日悪かったかなーと思って…」
「いいよ別に。親友でしょ？」
「おー、悠里のそーゆーさっぱりしたとこ嫌いじゃないよ」
「何それ。」

あたしが笑い飛ばすとヤスも笑ってた。

麻子ちゃんの視線を感じて、あたしはヤスのネクタイを引っ張って自分の方に寄せた。

「あたし、好きな人できたから今度相談乗ってよ」
「はぁ？早っ！」

そう笑ってヤスは自分の席へと戻った。

麻子ちゃんがバツ悪い顔して俯いてた。

昨日あたしに恥かかせたお返し。