「友達はね、みんな彼氏がいるの。
 でね、ノロケとか、相談とか言ってくるの。
 私がだまってると…。
 『蓮レンは彼がいないから~わからないかぁ~』
 って言うのよ。
 何かな、これ嫌がらせじゃない?」
蓮ちゃんは友人から“蓮レン”と呼ばれているようだ。
「それは、嫌がらせだね」

しかし、蓮ちゃんはいったい何の話がしたいのだろう。
脱線少女。
「だよね~自分はいるからってさぁ~」
「なぁ~一人身の前でイチャイチャするなっての」
呉汰は朗君と初花ちゃんたちのことを思い出していた。
「わぁ~それって嫌だよね。
 こっちはどんなリアクションしろっていうのよね」
二人は意気投合した。