なんとも…女は怖い…。

「なんで、お前なわけ?」
「大したことないのに…。
 あんた見てるだけで、イライラするんだよね」

女子達は口々に言っていた。

全くレディーの言葉使いではない。

呉汰は見ているだけだった。

絵利ちゃんの顔がチラリと見えた。

悔しそうに泣いていた…。

呉汰はゴミ箱を手放し走り出した。

「おい、何やってんだよ。」

ヒーロー登場である。