呉汰はどうしていいか分からなかった。

彼氏の湯島にはかないっこない。

彼女…湯島の愛しの彼女、
呉汰の恋心を鷲づかみした彼女…。

栗橋 絵利(くりはら えり)は湯島に夢中なのだ。

「乃木坂くんが好きなの。」

絵利ちゃんの一言に呉汰は
辛さと悲しさと淋しさで泣きたくなった。