呉汰は帰ってきた。

逃げた場所へと―。

そこは学校だ。

「もう、逃げない!!
 カメラマンになるんだ」

そう心に誓った。

「あれ~?呉汰!!」

学校も始まって1時間、つまり1限目も半ばぐらいの時間。

呉汰はある決意を胸に学校へとやって来た。

そこへやってきたのは乃木坂 湯島だ。

「…湯島」

ちょっと顔を合わせずらかった。

2番目に逢いたくない奴だ。