呉汰にとって充実した日々だった。

やっぱり、カメラはいい。
カメラマンになりたい、そう思った呉汰。
決意した呉汰は家族に報告した。

本町家の人々は祖父母の値段の安定しない年金で小さいボロいアパートを借り、祖父母、父、母、呉汰でほそぼぞと暮らしていた。