「でも、呉汰にわかってもらおうと…」
半べそな父、その父にキュンとする母。
父のダメさが好きな母だった。
「まぁ~かっこいいお父さん」
二人は見つめあう。
「かっこよくなんて…ないよ、な?」
呉汰に目線を向け、聞いてくる父。
「…かっこよくはないかな」
母にギロリとにらまれ、こずかれる。
「…かっこいい父さんなんていらないよ」
「ちょっとそれじゃあお父さんの立場がないでしょ?」
母が父の腕を強く組んだ。
「反面教師になったよ」
「父親として反面教師は悲しいな」
父はガッカリする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…