僕がやるべきことはたくさんある。

まず、一つ。
父に謝る。

「父さん、ごめん」
一人帰り道の呉汰は練習中。
ぶつぶつ一人言。

もう逃げたくはないのだ。
逃げてても何も解決しない。
この妙な旅のおかげで呉汰は覚えたのだ。

「呉汰!!!!?」
父 向汰だった。
必死に息子を探していたようだ。
息を切らしていた。