前の席の男の子が振り向いてきた。

「早いな~友達できんの。俺、市田恭介(いちだきょうすけ)。よろしくなー」

「お~よろしくよろしく~私、檜山栞~」

「私、柊美桜。よろしく」

「栞と美桜かーよろしくなー」

「あ、ずるい!私も美桜ちゃんの事"美桜"って呼びたい!!


「呼べばいーじゃん」

栞が不安そうにこちらを見てきた

「全然大丈夫ー」

「よかったーじゃあ美桜は、私の事、栞って読んでねー」

「わ、わかった」