「ごめんねっ? っていうか、家どこ?送ってく。」 「……へ?」 家まで送ってくれるの? ギュッって胸が締め付けられているよ。 そんな優しいことされたら本当に好きになっちゃう。 ほんのり赤くなった頬を隠すように下を向いている一輝には気づきもしなかった。 「何また間抜けな声出してんだよ」 「だって!一輝が送るって言うから…」 「どうせ、有希に断られたんだろ? 女ひとりで夜道歩かせるの危ないからな。」