有希がこっちに走ってくる

「花恋っ、わりぃ。今日からお前と帰れないわ。」



息を切らして走ってきたと思えば
急にそんなことを言ってきた。



「ふーん。もしかして彼女でも出来た???」


私は冗談半分で有希をからかった。




「……ま、まぁな。」 



………うっそー!!!



あの有希がぁ??

信じられない…

今まで一緒にいて有希が彼女つくるとか初めて!



「有希よく出来たね!おめでとう!!」


「あざす…。」


顔を赤らめて俯きながらお礼を言ってきた。