「…いってぇ…」


叩かれた頭を触りながらノロノロと起ち上がる黒沢くん。



私は窓側の後ろから二番目の席だから、


今一、黒沢くんの顔が見えない。


身長は有希よりも大きいのかな?でも有希に負けないくらいガッシリとした体つき。




「黒沢!花恋!お前らダラダラしているから後で職員室来い。」



はーい。って、え?!わ、私?!

別にダラダラしている訳じゃないのに…




もう、今日は最悪な一日になりそうだ。



ふと、絢の方を見ると、ニヤニヤしてこっちを見ている。


絶対、後で馬鹿にされる…