「んじゃあな。」
そう言って体育館を後にしたキャプテン。
その途端有希は私の口から手を離した。
「…なんで!なんで勝手に決めんの?!
私の気持ちは無視するの?有希…最低。」
そう言うと私は涙が抑えきれず、
遂に泣いてしまった。
「花恋…。すまん!泣かないでよ
俺が悪かった。でも、絶対、楽しいから!やって良かったって思えるから。」
「…うぅ。本当に…?」
「まずは今日の練習見に来いよ
そうしてからやるかやらないか決めて。」
「うん…。分かった。」
「んじゃもう、泣くな。」
そう言って涙を拭って、頭を撫でる有希。
あんたのせいで泣いているのに…