新入生歓迎オリエンテーションは無事成功した。
いろんな先生から、特に1学年の先生からは絶賛されていた。
これで、文化祭への波に乗れたらいいなぁ。



そして、いよいよ授業が始まる。
去年と変わる先生もいれば、顔見知りの先生もいる。
シラバスを配られて、それも目を通す。
シラバスは成績の要。一応、受験生として大切なんだ。



「残るは日本史と…ライフプランニングだね」



「かなで、世界史98とか取ってたよね~。歴史系好きだから」



「うん、そーだねぇ。好きだよ歴史」



得意教科は歴史。
世界史は特に得意だった。
自分で言うのもなんだが、基本成績はいい方。
テストはおおよそ80点以上だったり、順位もクラス1,2位を保っていた。



「あ、チャイム。席つかなきゃ」



チャイムが鳴って、みんなが席につく。
日本史の先生が教室に入ってきた。
みんなが騒ぎ出す声が響いている。



「絹山先生じゃない…」