「ま、いいか。さっさと終わらせて帰ろう」



「そうですね」



私は気にせずキーボードを打ちこむ。
画面をずっと見ていると、さすがに目が疲れて目薬を差す。



―――20分後、データの制作も終わり、生徒会室に鍵をかけようとした。
すると、また寺田先生がやってきた。
手には書類と…自販機にありそうなペットボトル。



「あぁ、お疲れ様。この書類、絹山先生から佐々岡さんへって」



「あ、私に?」



受け取ると、配置の改正図だった。
さっき変更するって言ってたからなぁ。



「あと…がんばってるみたいだから2人に差し入れ。自販機の飲み物で悪いけど」



「え、いいんですか?」



「うん、お疲れ様」