眠い……。



まだ3時限目…。
しかし、睡魔が意識を掻っ攫って行く。



ノートは板書しかされてない。
本当はそれじゃいけないのもわかってる。
けど、持っているシャーペンは動こうとしない。



でも、この先生の授業だけは…寝たくない。
なんでだろう…。



どうして、こんなにも気になるんだろう…。



ただの、普通の…日本史の先生じゃないか。



なのに、こんなにも先生の授業を受けたい。
先生の話を聞きたい。
話なんて、普通の授業だけど、それだけですごく楽しいんだ。



「…アホらし…」



私らしくなくって…アホみたい。