「おいしかったね!」

「……そうだね」

そういって、君はふっと笑った。



「そうだ!また来ようよ!」


あたしは道を飛び跳ねながら言った。


「中1が2人で?」


すこしほほえみながら、君はあたしに向かって言った。



「……いいでしょ!来たいんだもん」


中1だって関係ない。


「あー、楽しみだなぁ…………」


「ついさっき食べたばっかじゃん……」


こんなたわいもない会話も、二人にとっては普通のことだった。



だから、こんな日が……



















続くと思っていたのに。


「……悠!!!」


君の悲痛な叫びが、まだ耳に残っている。




「……え…?」




飛び跳ねていたポーズのまま、君のほうを振り返った。





「悠!ダメ、早く!」


「……何!どうしたの」



君があたしの手を取ろうとする。



けど、その手をすり抜けて、


あたしの体は後ろに倒れていった。





キキーッ



大きなブレーキの音がして。





ダァンって感じの衝撃が自分の体にやってきて。




一気に意識が飛んでいきそうになった。



「いたい……痛いよ……りんご……」


「悠………!ダメ、いかないで……」










ごめんね。