静かな廊下に響く足音
そりゃ、そーかみんな帰っちゃってるもんね

でも、疑問に思うことが1つ
『なんで、校舎裏にいるってわかったの?』

岳人「別に。暇だったから」
岳人はすぐ無口になる

『あっそ』

保健室のドアを足でおもいっきり開けた
岳人「ほら。休んでれば」
素っ気なさそうに言った
私をベッドにおろして

『ありがとう。』
少し眠たかった。でも寝たら失礼だと思って寝なかった

岳人「なぁ、俺じゃダメか?お前を絶対に傷つけねー」
いきなりの告白だったから
戸惑った
でも、確かに岳人は優しくていい
でも、私には好きな人がいるの

『ごめんなさい。』
ごめんね、岳人

岳人「そーか。わかった」
目の底が悲しそうだった
それからずっと沈黙が続き気まずい雰囲気だった。
『岳人?私は平気だから、帰ってもいいよ?』
岳人は目線を上にあげて
岳人「そーさせてもらう。」
といい保健室を出て行ってしまった

それと入れ替わりに怜斗が入ってきた

怜斗「平気か!?」
走ってきたのかすごく息が荒かった
きっと、走ってきてくれたんだ
『平気だよ』
怜斗「悪かった。怖い思いさせて
俺のせいだ」
全然怜斗のせいなんかじゃない。
むしろ来てくれて嬉しかった

『怜斗のせいじゃないよ。わたしの不注意』
そうだよ
わたしの不注意なの
怜斗「すまなかったな。今度から自分で溜め込むな」

『ありがと』

それから、怜斗が私の家まで送ってってくれた。

私は仏壇の前に座って
『お母さん、お父さん、私ね好きな人ができたよ。前まで自分をせめて幸せにならなければ私はそれでいいんだってずっと思ってた。でもね?ある人が変えてくれたの
真っ直ぐで優しくてカッコイイ人が
だから、私幸せになってイイかな?
じゃ、おやすみなさい』