「いいの!?本当にデートしてくれんの?陽菜ちゃん最高!」



優雅は、また私に抱きつこうとした。


私は必死で阻止しようと腕を伸ばす。



「いいじゃん。あいつに見せつけてやろうよ。俺と陽菜ちゃんがラブラブな所!早くあきらめさせた方がいいって。」



優雅の言葉を聞いて、ハッとして市役所を見た。



そこには、腕組みした晴斗王子が仁王立ちしていた。


私は大きく手を振って、首も振った。



『違う!!誤解だって!!』と心の中で叫びながら、手を振った。



王子は、怒ったような顔でじっと私をにらみ、そして・・・




思わぬ行動に出た。