人目もはばからず、スキップしながら教室へ向かう。 だって、王子の姿が早く見たいもん。 窓際の席で一年間過ごしたい。 ここは、私だけの「灰皿王子独占観覧席」… カーテンを開くと、そこには市役所が見える。 愛する人の働くビル。 一度電話しただけで私の恋愛指数は 最高潮に達していた。