晴斗なんて心の中でも呼べるわけなく、

私は『晴斗王子』なんて勝手に呼んでいた。




晴斗王子は、可愛がってやるなんて言葉をくれて、私をまた喜ばせた。



彼女になんてなれるわけないってわかってる。



子供だって思ってることも、ちゃんと知ってるよ。




でも、ほっとけないって言ってくれて、

こうして仲良く電話を2時間もしてくれたことが幸せだった。




電話の苦手な私が2時間も電話をした。




しかも切ってから時計を見て、目が飛び出るくらいに驚いた。



30分くらいの感覚だった。